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共同通信
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【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は14日、ブリュッセルで開催した首脳会議で、ロシアの侵攻を受けるウクライナの加盟交渉開始で合意した。EUのミシェル大統領がX(旧ツイッター)で明らかにした。首脳会議にオンラインで参加したウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナと全欧州にとって勝利だ」と歓迎するコメントを発表した。
ウクライナの悲願である加盟に向けて一歩前進し、ウクライナとEUの接近阻止を図ってきたロシアにとって痛手となりそうだ。加盟交渉は長期化することが多く、正式加盟までには何年もかかるとみられる。
加盟交渉開始には全会一致の決定が求められる。直前まで反対していたハンガリーのオルバン首相は、首脳会議を退席して決定には加わらなかったと明らかにした。事実上の棄権で、オルバン氏はXの投稿で「加盟交渉開始は誤った判断だ」と批判した。