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共同通信
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「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が作成した恋愛詐欺マニュアルを基に、自身に好意を寄せる男性から計約1千万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた名古屋市中区の大学生家田美空被告(21)に、名古屋地裁は15日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年6月)の判決を言い渡した。
戸崎涼子裁判官は判決理由で、手の込んだうそで多額の金を得ており、詐欺に当たる認識はあったと指摘。「犯行を繰り返した悪質さは看過できず、利欲目的の動機に酌むべき点はない」と非難した。一方で、被害者との示談成立などを理由に執行猶予を付けた。
判決などによると、家田被告は、りりちゃんを名乗る渡辺真衣被告(25)=詐欺罪などで公判中=のマニュアルを使用。3~5月、マッチングアプリで知り合った男性2人の好意に乗じ、「家賃を滞納し知人に立て替えてもらっている」「借金の保証人になり、返済できなければアダルトビデオに出演しなければならず、同居もできない」などとうそを言って、計1065万円を詐取した。