宝塚俳優の急死、外部で検証へ

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共同通信
劇場などが入る建物の「宝塚歌劇」の文字

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が急死した問題で、弁護士らがまとめた調査報告書について、歌劇団を運営する阪急電鉄側が、外部有識者に内容の検証を依頼する方向で検討していることが18日、関係者への取材で分かった。調査方法が適切だったかなどを判断し、遺族側に伝えるとみられる。

 歌劇団は同日、調査報告書の概要版を公式サイトから削除した。事実認定や調査の独立性について遺族側は問題点を指摘しており、「掲載取りやめの要請があった」と説明している。

 遺族側代理人は、パワハラを認めなかった報告書は誤りだと訴える意見書を提出。今月7日の記者会見で批判し、歌劇団側は「改めて事実関係の精査などを行う」としていた。

 報告書は歌劇団が設置したチームがまとめ、概要版が11月14日に公表された。「外部」とされた弁護士らの法律事務所に、歌劇団を運営する阪急電鉄のグループ企業役員が所属していることも明らかになっていた。

 歌劇団は「遺族の気持ちを真摯に受け止め、引き続き誠実に協議したい」とコメントした。