NY元市長がひき逃げか UESで自転車に接触

 3日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨークのデビッド・ディンキンズ元市長(89)が、市内でひき逃げ事故を起こした疑いで2日、同区の高位裁判所に提訴されたことが分かった。
 ブロンクス区に住むロドリゴ・ガルシアさん(32)は6月30日、マンハッタン区のヨーク・アベニューを自転車で走っていたところ、69丁目の交差点で元市長が運転する車と接触し、重傷を負ったと主張している。ガルシアさんによると、元市長はそのまま現場から逃走したという。
 一方元市長は、体調を崩した妻を乗せてニューヨーク・プレスビテリアン病院に向かう途中、自転車に接触したことに気付かず、半ブロック過ぎてから歩行者に知らされたものの、そのまま病院へ向かい、妻を救急治療室へ連れて行った後に現場に戻ったと説明。既に現場には誰もいなかったが、その後病院を訪れた市警察(NYPD)の質問に答え、捜査には協力したと述べている。
 NYPDが3日夜に発表した事故記録には、駆け付けた警官が道路に倒れているガルシアさんを見つけたが軽傷で、元市長は現場に残っていた、またその時点で逮捕などはされなかったと記されており、どちらの主張とも食い違っている。
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