ガザ巡り新たな休戦案

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共同通信
24日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハの病院に運び込まれた、負傷した子供(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスとイスラエル軍との戦闘で、イスラエルメディアは24日、戦闘休止や人質解放を巡り、エジプト政府がイスラエル政府に新たな案を提示したと伝えた。イスラエル政府は部分的には受け入れる方向とみられるが、ハマスは拒否する姿勢を示しており、先行きは不透明だ。

 イスラエルメディアによると、エジプト案は3段階に分かれ、第1段階で2週間の戦闘休止と、ハマスが40人の人質を解放し、イスラエルは拘束中のパレスチナ人のうち120人を釈放する。

 第2段階ではエジプトが仲介役となり、ハマスとヨルダン川西岸を統治するパレスチナ自治政府による統一政府を樹立。第3段階で全面的な休戦に入ると同時に、イスラエル軍はガザから撤退し、ハマスは残る人質全員を解放する計画。

 ネタニヤフ首相は24日、「戦闘継続が人質を奪還する唯一の方法だ」との声明を改めて発表、イスラエル側が全3段階を受け入れる可能性は少ないが、交渉が進展する可能性はあるとイスラエル政府高官はみている。エジプトはカタールと共に交渉役を務める。

イスラエル軍が24日に公開したガザ地区南部ハンユニスとされる場所で展開するイスラエル兵(ロイター=共同)