10日付のCBSニュースによると、マンハッタン区のタイムズスクエアで、第二次世界大戦の勝利を祝いセーラー服の海軍兵が看護婦姿の女性にキスをする有名な写真に写っていた女性、グレタ・フリードマンさんが7日、亡くなったことが分かった。92歳だった。
写真が撮られたのは、同大戦で日本が降伏した1945年の8月14日(米国時間)で、「V—J(Victory Over Japan)Day」として知られている。「彼がこちらに来るのは分からなかった。気付いたときにはこのとおり」。当時21歳の歯科助手だったグレタさんは生前、このときの様子をそう語っていた。相手の海軍兵は、ジョージ・メンドンサさん。「ちょうど太平洋での任務から戻ったころ。良い知らせだったから、少し酒を飲んでいたよ」。2人は赤の他人だったが、2012年にテレビ番組の企画で再会を果たしている。
写真家のアルフレッド・アイゼンスタッドによる2人の写真は、ライフ誌に掲載され、戦勝気分に浸る米国のシンボルとして20世紀で最も有名な写真の1枚となった。
グレタさんは亡き夫、ミーシャさんが眠るバージニア州のアーリントン国立墓地に埋葬されるという。