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共同通信
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日銀の植田和男総裁が25日、東京都内で開かれた経団連の会合で講演し、マイナス金利政策を含む大規模な金融緩和策の正常化が日本経済や企業業績に与える利点を強調した上で「メリットを最大限活用することを強く期待している」と経営者に呼びかけた。
日銀は賃金と物価がそろって上昇する好循環の実現を目指し、大規模緩和策を続けている。植田氏は「実現の確度は少しずつ高まっている」とし、「十分高まれば金融政策の変更を検討していく」と説明した。
ただ「現時点では十分に高いわけではない」とも語り、2024年春闘で「はっきりとした賃上げが続くかが重要なポイントになる」とした。