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共同通信
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車両の認証不正で国内全車種の出荷を停止しているダイハツ工業は25日、滋賀県、京都府、大分県にある完成車工場の生産を停止した。26日に軽自動車「コペン」を製造する本社工場(大阪府池田市)が止まり、国内での生産が全停止する。ダイハツは生産停止を来年1月中は継続する見通しを明らかにした。
ダイハツは25日、オンラインで記者会見し、親会社のトヨタ自動車と実施した社内検査の結果「車両の使用を直ちに中止する必要はない」との見解を示した。ドアロック解除や乗員救出に関わる安全性が法規に適合していない可能性がある車種についても、同様の見解とした。
25日に止まったのは、小型SUV「ロッキー」などを生産する滋賀工場第2地区(滋賀県竜王町)、小型車「トール」を生産する京都工場(京都府大山崎町)、子会社ダイハツ九州で軽商用車などを手がける大分第1工場(大分県中津市)、軽自動車を生産する大分第2工場(同)。
出荷停止で部品の新規発注をやめたため、在庫がなくなり次第、生産を停止する。国内では通常、1日に約4千台を生産している。