13日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ジョン・レノンさんの息子ショーンさんの家の庭に生えている樹齢70年を超える木が、隣家の入り口の階段と手すりを損壊した事件で13日、マンハッタン区の裁判所は木を伐採するようにとの命令を下した。
同区グリニッチビレッジ、西13丁目のタウンハウス街にあるレノンさん宅の隣に住むのは、女優のマリサ・トメイさんの父親、ゲーリーさん。直接交渉ができないことに業を煮やし、1千万ドル(約10億2800万円)の損害賠償を求める裁判を起こしていた。
この夏行われた公判で、レノンさん側は修理代を支払うが、木は切りたくないと主張した。これに対しトメイさんは、その方がコスト高になると反論した。この地区一帯は古い建物が並ぶ歴史保存地区に指定されているため、手すりを変えることさえ保存委員会の許可が必要となるからだ。また、トメイさんは今年ニューヨーク市建設局から階段が壊れていることに対し罰金を科され、即座に修理しなければ追加の罰金も払わなければならないという。
同裁判所はこの木を障害物とし、損壊部分の修理については、来月の裁判で双方が話し合った上、決着をつけるよう指示した。