BK区の開発に賛否両論 レッドフックやサンセットパーク

 14日付のメトロ・ニューヨークによると、世界規模の技術系企業AECOMが13日に発表した、ブルックリン区レッドフックおよびサンセットパークの沿岸地域の開発計画案が議論を呼んでいる。同案には、4500万平方フィート(約4.2平方キロメートル)の広大な敷地に約4万5千戸の住宅を建設し、同区とマンハッタン区を結ぶ新しい地下鉄路線開通計画などが含まれている。
 孤立地域を活性化し、区内の別の地域やマンハッタン区へのアクセスを容易にする構想は、地下鉄L線の一時運行停止を踏まえ、好意的に受け止める住民もいる。一方で、同地区のカルロス・メンチャカ市議会議員は、「地域住民や地元の専門家を無視して立てられた計画」と不快感を示した。
 サンセットパークが属する第7地区理事会のジェレミー・ローファー会長は、地域の需要を考慮するべきだとしながらも、交通事情の改善については強く支持した。
 ニューヨーク州都市交通局(MTA)関係者は、巨額の費用をかけたマンハッタン区の2番街を通る地下鉄T線の工事を引き合いに出し、同案に含まれる9番線の復活および延長は、距離も長く水中工事が必要なことから、より困難でさらに費用がかかるだろうと予測している。
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