ジェンダーレストイレが誕生 UWSのラガーディア高校で

 13日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、マンハッタン区の公立高校に、性的区別のない新しいトイレが誕生する。ゲイやトランスジェンダーの生徒およびその保護者からの要請に応じたもので、ニューヨーク市教育局が12日発表した。
 同区アッパーウエストサイドにあるフィオレロ・ラガーディア高校は、約2800人の生徒が通い、音楽・芸術・舞台芸術関係の教育に力を入れ、青春ミュージカル映画「Fame」の舞台になったことでも知られている。同校では、4つの男子トイレを今週から性的区別のないトイレに変更。リサ・マーズ校長は、「差別せず、が基本理念。生徒たちの人格を尊重し、可能性を充分に発揮できる機会を提供するのがわれわれの務め」と語る。
 市内で個室トイレ使用における性的区別を撤廃した高校は既にあるが、全ての生徒が使える共同のトイレを設置するのは同校が初。トランスジェンダーの生徒の1人は、「自分の居場所ができた」と歓迎している。
 市教育局が2014年に発表したガイドラインによると、生徒に自分が認識する性別と相反するトイレの使用を強要してはならないとされている。他州の公立高校でも同様のルールを採用したという。

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