14日付のウォールストリート・ジャーナルによると、13日に行われたニューヨーク州議会下院議員選挙の民主党予備選の結果、チャイナタウンを含むローワーマンハッタン区第65選挙区で、アジア系のニュー・ユエリン氏が勝利した。
同選挙区の代表を務めていた元ニューヨーク州議会下院議長シェルドン・シルバー元被告が汚職容疑で辞任に追いやられた後、4月に行われた特別選挙では、元被告の支持層を継承したアリス・キャンセル氏が現職の座に就いた。しかし、6人の候補が出馬した今回の予備選では、32%の票を獲得したニュー氏が12.4%のキャンセル氏を破った。
同区は民主党支持者が大部分を占めるため、民主党候補には有利な選挙区だが、11月8日の総選挙でニュー氏が勝利した場合、同選挙区初のアジア系下院議員の誕生となる。同区の有権者からは、「変化が必要である」と、シルバー元被告の流れをくまない代表者を求める声が高まっているという。
213議席を巡る同日の州議会予備選の開票速報によると、ほとんどの地区で現職の議員が勝利した。