年越しのお札、14年ぶりに減少

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共同通信
東京都中央区の日銀本店

 日銀は29日、家庭や企業で保有されたまま年を越すお札の総額が124兆6080億円になったと発表した。2022年末の125兆683億円から0.4%減り、09年以来14年ぶりに前年を下回った。新型コロナウイルスの感染が落ち着き、手元の「たんす預金」を取り崩して消費に回す動きが進んだとみられる。キャッシュレス決済の普及も背景にありそうだ。

 22年までは13年連続で過去最高を更新していた。金利を低く抑える日銀の大規模金融緩和策の影響で、受け取れる預金の利息が少ないため、手元で保管するお札が高水準で推移したとみられる。