21日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市内の運輸・倉庫業界がこの5年間で著しい成長を遂げていることが、シンクタンク、センター・フォー・アーバンフューチャーの調査により同日、明らかになった。
同調査によると、2010~15年の運輸・倉庫業界の成長率は12.4%で、同時期の市全体の経済成長率9.4%を上回ったという。また、求人数は5年間で1万2千件新たに増え、合計で11万2千人分の雇用を生み出している。
同シンクタンクの担当者は、「外食産業などの仕事も増加しているが、これらの多くは低賃金でパートタイムの職であることが多い。一方で、運輸・倉庫業はフルタイムの職が多く、平均年収は5万3417ドル(約545万円)で、ミドルクラスのレベルに達している」と話す。
運輸・倉庫業は陸、海、空と活動の裾野が広いことも特徴で、バスや地下鉄の運転手や整備士、パイロット、空港職員など職が多岐に渡る。また、海運業界では船舶の操縦士となると、平均年収が10万ドル(約1016万円)を超えることもあるという。前出の担当者は、「ミドルクラスを目指す求職者にとって、非常に条件が良い」と話している。