20日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク州ロングアイランドのパッチョーグ市にあるブルーポイント・ブリュワリーが、米国の初代大統領、ジョージ・ワシントンのレシピに基づいたビールを再現し、注目を集めている。
自身でビールを醸造していたというワシントンは、1757年にビールのレシピを軍報に書き込んでおり、その原本はニューヨーク市立図書館に保管されている。同社の醸造責任者ダン・ジャンセン氏は、トウモロコシ、オーツ、小麦に糖蜜など、約260年前のレシピを忠実に守り、30バレル(約3520リットル)分の「コロニアル・エール」を醸造した。同市は、1790年に訪れたワシントンが、パブでカキをつまみにビールを飲んだというゆかりの地でもあり、地元のビール通も「古典的なエールとは珍しい。ぜひ飲んでみたい」と興味津々だという。
コロニアル・エールは26日、今年初めての大統領候補同士の討論会が行われるホフストラ大学で招待客らに振る舞われる。同社の創業者、マーク・バーフォード氏は、「このビールがうまいということでは、両党で意見が一致するはず」と語る。反響が良かった場合は、一般販売向けに小売店に並ぶ可能性もある。