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共同通信
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羽田行きなどの便で欠航が相次いだ新千歳空港(北海道千歳市、苫小牧市)では足止めを強いられた約200人の利用客が夜を明かし、疲れ切った様子で3日朝を迎えた。夜通しで北海道南部まで移動し、新幹線に切り替える人もいた。
空港の運営会社は4階フロアを開放し、寝袋やマットを配布。東京から家族4人で道内を訪れた女性(49)は2日夕、羽田行きの便に乗ったものの、羽田空港での事故が起き、新千歳に引き返した。「床に敷いたマットで横になったが、ニュースが気になってしまって…」と、よく眠れなかった様子だった。
娘と一緒の旅行で2日の羽田便で埼玉県三郷市に戻る予定だった主婦(39)は4日の仙台便に振り替えた。千歳市周辺のホテルは満杯で、3日は50キロ以上離れた登別市で泊まるという。「旅行が長くなったけれど、気持ちを切り替えます」と話していた。