48時間経過も不明者非公表

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共同通信
甚大な被害が出た石川県珠洲市宝立町で捜索活動する消防隊員=3日午前11時34分

 1日に震度7を観測した能登半島地震は3日午後4時過ぎ、発生から48時間が経過した。石川県は2022年、県内で大規模災害が起きた場合、発生から48時間をめどに安否不明者の氏名、住所の一部、性別、年齢を公表するとした基準を策定したが、3日午後5時現在で公表していない。県は「公表に向け情報を取りまとめ中」としている。

 県の基準では、安否不明者は家族の承諾は原則不要で、ドメスティックバイオレンス(DV)やストーカーの被害者など情報を伏せる必要がある場合に限り非公表とする。死者は、遺族の同意を要件とした。

 県は公表が遅れている理由について「輪島市や珠洲市など被害が大きい地域では市町の職員が被災していることもあり、DVやストーカーの被害など個人情報を確認する手続きに時間がかかっているため」と説明している。