雨から雪へ、捜索阻む恐れ

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共同通信
6日、大雨が降る中、大規模火災があった「輪島朝市」付近でがれきを撤去する警察官ら=石川県輪島市

 能登半島地震は7日、発生から7日目となった。確認された死者は6日午後5時現在126人で、安否不明者も210人に上る。被災地の天候は、前日からの激しい雨に強風が加わり、雪に変わる予報。平地でも積もるほどの降雪となり、捜索活動や避難所への支援物資搬送を妨げる可能性がある。

 気象台によると、7日は石川県の加賀と能登の両地方は次第に冬型の気圧配置となり、夕方から8日午前にかけて雨が雪に変わる。7日午後6時までの24時間予想降水量は、多いところで両地方とも40ミリ。8日午後6時までの24時間予想降雪量は、多いところで平地でも10センチを超える。

 6日までに確認された死者は輪島市69人、珠洲市38人、穴水町9人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋市1人。安否不明者は輪島市140人、珠洲市39人、穴水町12人など。避難所約360カ所に、3万人超が身を寄せる。

 被災地の道路は至る所に損壊が目立ち、支援物資が十分に行き届いていない。県は降雪量が多ければ、除雪のために県道を一時的に通行止めにすると説明。