池田議員、証拠データ廃棄指示か

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共同通信
衆院議員の池田佳隆容疑者

 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員池田佳隆容疑者の関係先が東京地検特捜部に家宅捜索を受ける前、証拠に関連するデータが廃棄されたとみられることが8日、関係者への取材で分かった。特捜部は池田容疑者の指示があったとみて捜査している。捜査開始後、事務所関係者同士のLINEのやりとりが削除されていたことも判明した。

 特捜部は2018年以降の5年間で派閥から5千万円超の還流を受け、裏金にしたとされる大野泰正参院議員、4千万円超の谷川弥一衆院議員の立件も検討しているもようだ。裏金が約4800万円とされる池田容疑者と同様に高額のため、本人らへの聴取で違法性の認識を捜査している。

 特捜部は昨年12月27日、池田容疑者や政策秘書柿沼和宏容疑者の関係先を家宅捜索した。関係者によると、これ以前にパーティー券に関するデータが廃棄されたとみられる。また特捜部が事務所関係者らへの任意聴取などを進める中で、LINEのやりとりが削除されたケースが確認されたという。