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共同通信
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【ワシントン共同】米連邦最高裁は5日、11月の大統領選に向けた共和党候補指名争いで、西部コロラド州予備選へのトランプ前大統領の出馬資格を認めないとした同州最高裁判断の是非について審理し、判断することを決めた。2月8日に口頭弁論を開く。米主要メディアが報じた。トランプ氏は判断の無効を求め今月3日に上訴していた。
CNNテレビによると、連邦最高裁は「異例の速さ」で審理日程を決めた。コロラド州予備選が3月5日に予定されていることを考慮し、迅速に判断するとみられる。
連邦最高裁の判断が今後の選挙戦に影響を与えるのは確実。CNNは2000年大統領選での票の再集計を巡る法廷闘争以来、連邦最高裁による大統領選への最も重要な関与になるとの見方を示した。
コロラド州最高裁は昨年12月、トランプ氏が21年1月の議会襲撃事件で反乱に関与し、官職就任を禁じる憲法修正第14条第3項に抵触したと認定。トランプ氏側は関与を否定した。
連邦最高裁は保守派判事が多数派。トランプ氏に有利な判断を示す可能性も指摘されている。