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共同通信
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パソコンに偽のセキュリティー警告画面を出し、電話相談を受けるように装って金銭をだまし取る「サポート詐欺」が増加していることから、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が対策サイトを立ち上げた。偽警告が画面いっぱいに表示され、「閉じる」ボタンをクリックできなくなっても焦らずに対処する方法を教えるなど、操作に詳しくない人でも分かりやすい内容としている。
IPAによると、サポート詐欺の件数は増加しており、2023年10月が過去最多の519件。11月も453件あった。
相談の多くは、偽警告が画面いっぱいに表示されマウス操作では閉じられないことから、表示されている電話番号に連絡してしまうケース。電話先の相手に言われるがままに対応した結果、パソコンが遠隔操作されて勝手な契約を結ばれたり、情報を盗み取られたりしてしまう。
IPAの対策サイトは偽警告への対応をシミュレーションの形で紹介。「閉じる」ボタンが表示されなくても、パソコンの「ESC」キーを2~3秒長押しすれば、全画面表示が解除され、「閉じる」ボタンが現れることなどを説明している。