辺野古、きょう着手と官房長官

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共同通信
沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾に停泊する作業船=10日午前(ドローンから)

 林芳正官房長官は10日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向け、軟弱地盤がある大浦湾側の工事に同日着手すると明らかにした。「着実に工事を進めることが普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、危険性除去につながる」と強調した。

 着工は10日午後になる見通し。先月、軟弱地盤改良工事の設計変更承認を代執行し、大浦湾側の工事が可能になった。工期は9年3カ月。

 沖縄防衛局は昨年12月上旬、軟弱地盤がある海域の護岸造成工事などを手がける業者を選定。護岸工事に使う材料の仮置き場となる海上ヤード設置工事を行った後、砂を固めたくい約7万本を海面から70メートルの深さまで打ち込む軟弱地盤改良工事などを実施する。

 普天間返還には、辺野古移設を含む8項目が日米合意で2013年に定められた。空中給油機の運用や緊急時における航空機の受け入れなど、普天間飛行場の主な機能の移転も条件として示されている。

着工に向けた準備が進む沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾=10日午前
記者会見する林官房長官=10日午前、首相官邸