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共同通信
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北海道は10日、エゾシカの生息数拡大により農林業被害や交通事故が増えていることを受け、2026年12月までの3年間を「エゾシカ緊急対策期間」に設定し、捕獲を強化すると発表した。推定生息数は増加傾向にあり、22年度はピーク時の約77万頭に迫る約72万頭となっている。
2~3月に子育てを終えたメスジカの捕獲を強化するなどし、ピークだった11年度の半数となる約39万頭を目指す。
道によると、22年にはエゾシカが原因の交通事故が4480件、22年度に列車の運行に支障が出たケースが4273件といずれも過去最多となった。農林業被害額は同年度に約48億円だった。