Published by
共同通信
共同通信
自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部に政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海、自民除名=が、2022年4月に取りやめが決まったパーティー券の販売ノルマ超過分の還流について継続を強く求めていたことが11日、関係者への取材で分かった。他の議員側の反発もあり、安倍派幹部は同年8月に協議した上で取りやめを撤回した。
特捜部は、派閥側では政治資金収支報告書の提出義務が課されている会計責任者の立件を検討しており、26日に予定されている通常国会召集までに刑事処分する方針。派閥幹部との共謀が問えるかどうか、慎重に判断する。
池田容疑者は18年からの5年間で計約4800万円の還流を受け、裏金にしていたとされる。安倍派所属議員の中でも高額だった。
関係者によると、西村康稔前経済産業相が派内の実務を取り仕切る事務総長だった22年4月、安倍晋三元首相の意向を受け、還流の取りやめが決まった。