3日付のDNAインフォによると、全米でピエロの格好をした不審者の目撃情報が相次いでいることを受け、ニューヨーク市警察(NYPD)は現時点で犯罪につながる明確な危険性はないものの、仮装する人が増えるハロウィンのシーズンを控え、身の回りの安全に細心の注意を払うよう市民に呼び掛けている。
これまで報告があったのはトライステイトを含む20州で、中にはピエロが子どもを誘拐しようとする未遂事件もあったという。この事態を踏まえ、NYPDのテロ対策本部が調査を行ったが、同日のジョン・ミラー長官の報告によると「これらの情報は信憑性が低く、作り話の可能性が高い」という。目撃情報のほとんどは、ソーシャルメディアを通して拡散された虚偽の投稿だとみられている。NYPDはこのような情報に惑わされないよう促す一方で、引き続き警戒態勢を敷き、不審者の取り締まりを行うとしている。
これを受け、ニュージャージーとコネチカット州の一部の地域では、今年のハロウィンでピエロの仮装禁止令が出ている。
同様の目撃情報は30年ほど前から報告されており、特にハロウィン前になると毎年その件数が増加するという。