5日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は来年から、渋滞を緩和することを目的とし、管轄する橋やトンネルでの通行料金の支払いを完全自動化することを発表した。これにより、有人料金所での現金による通行料金の支払いができなくなる。
完全自動化の導入後、イージーパス(E-Zpass)による支払いが主となり、イージーパスの読み取り機を搭載していない車両は、料金所に設置されたカメラが撮影したナンバープレートから、車両所有者の住所に請求書が送られる。MTAは、自動支払いシステムへの移行と橋やトンネルの照明の取り換え費用に、5億ドル(約520億円)の予算を費やすという。
来年1月から、ブルックリン=バッテリー・トンネルおよびクイーンズ=ミッドタウン・トンネルで完全自動化が始まり、来年末までには全ての橋やトンネルでの導入が完了する。
1日平均80万台の車両がMTAの7本の橋と2本のトンネルを通行するというが、自動支払いシステムの導入により、通勤者の運転時間が年間21時間削減され、100万ガロン(約378万5千リットル)のガソリンと230万ドル(約2億4千万円)のガソリン代の節約になるという。