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共同通信
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【ワシントン共同】前立腺がんの手術に伴う感染症のため入院していたオースティン米国防長官が15日、退院した。自宅療養しながら遠隔で職務を続ける。オースティン氏は1日に入院したが、4日までバイデン大統領側に報告していなかった。政権のリスク管理に批判が高まり、野党共和党の一部からオースティン氏の辞任を求める声も上がっている。
バイデン氏はオースティン氏の判断に誤りがあったと認める一方「信頼している」として更迭を否定している。オースティン氏は15日の声明で「完全に回復し、一刻も早く国防総省に戻りたい」と強調した。
オースティン氏は昨年12月22日に前立腺がんの手術を受けた。今月1日に痛みを訴えてワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターの集中治療室に入った。同センターは退院後の声明で、経過は順調で前立腺がんに関して追加的な治療は予定していないとした。
バイデン氏側や職務を一部代行したヒックス副長官らは4日まで入院を伝えられなかった。バイデン氏は9日になって前立腺がんについて知った。