近ツー元社員に有罪判決

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共同通信
大阪地裁

 新型コロナウイルス関連の受託業務で過大請求し、静岡県掛川市と焼津市から計約2億2千万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた近畿日本ツーリスト静岡支店(静岡市)の元次長大久保功被告(58)=懲戒解雇=に大阪地裁は16日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

 矢野直邦裁判官は判決で、コロナ禍で業績が悪化した同社に貢献しようと考えて犯行に及んだ被告の判断は安易だと指摘。「金額は非常に高額で結果は重大」と述べた。一方、同社が掛川市、焼津市と和解し、損害額を返還したなどとして刑の執行を猶予した。