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共同通信
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昨年4月の東京都江東区長選を巡り東京地検特捜部は17日、公選法違反の罪で衆院議員柿沢未途容疑者(52)=自民党を離党=を起訴する。昨年12月28日に秘書4人と共に逮捕され、5人とも当初は否認。今月に入り、いずれも一転して認めた。
柿沢容疑者は保守分裂の争いとなった区長選で木村弥生前区長(58)=辞職=を支援した。
柿沢容疑者の逮捕容疑は秘書4人と共謀し、昨年2月ごろ、区議ら5人に計100万円を供与し、別の区議ら3人に計60万円の供与を申し込んだ疑い。木村氏の陣営スタッフに20万円を供与したり、元区議に計約80万円を送金したりした疑いもある。秘書による供与分と合わせると、計約330万円を渡すなどしたとされる。
5人は当初、区議らへの現金について、区長選と同日程で実施された区議選の陣中見舞いで買収の意図はないとしていた。その後、柿沢容疑者は「当時の選挙情勢からすると、買収の意図があったと解釈されてもやむを得ない」として、争わない判断をした。秘書4人も容疑を認めた。