ニックスのオーナーを性的暴行で提訴
LA女性、ワインスタインからも暴行受ける
カリフォルニア州ロサンゼルスの女性が16日、ニューヨーク・ニックスのオーナー、ジェームズ・ドーラン氏から10年前に性的暴行を受けたとして、連邦裁判所に提訴した。強姦などの罪で有罪が確定した元大物映画プロデューサー、ハービー・ワインスタイン受刑囚からも同時期に性的暴行を受けたと訴えている。
ドーラン氏はワインスタイン受刑囚の友人で、映画製作会社の取締役だった。ワインスタインは、「パルプフィクション」などのヒット作で業界の大物だったが、ニューヨーク・タイムズが2017年、女優や社員数十人に性的暴行やレイプを繰り返していたことをスクープ。裁判で実刑を言い渡されて事実上終身の受刑囚となった。この告発記事をきっかけに、女性に対する性的暴行・虐待やセクハラを許さないという#MeToo運動が世界に広まった。
女性はケリヤ・クラフトさん(38)。マッサージセラピストだった2013年、ロックバンドのリーダーだったドーラン氏(当時57)から「たびたび性行為を強制された」としている。バンドがロサンゼルス訪問中にも繰り返し「性的搾取」を受け、14年にはワインスタイン受刑囚と引き合わされた。同受刑囚はバスローブをゆるめに羽織ってマッサージを要求。嫌がるクラフトさんの部屋まで追いかけて性的暴力に及んだという。
クラフトさんは声明文で「この2人からトラウマとなる体験を受けた。責任を取ってもらいたい」と主張。陪審員による裁判と損賠賠償を求めている。損害賠償の金額は明らかになっていない。マディソン・スクエア・ガーデン・スポーツ会長でもあるドーラン氏の弁護士は「証拠がない。この訴訟にはメリットがない」と反論。法廷で争う構えだ。(17日、NBCニュース)
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