シャフトに落下し乳児死亡 アパートで問題多数

 14日付のメトロ・ニューヨークによると、ブルックリン区コニーアイランドにあるアパート、シー・ライズで同日、乳母車に乗った生後6週間の乳児がエレベーターのシャフトに落下し死亡する事故が起きたという。
 母親の話によると、事故発生時の午前10時すぎ、母子はアパートの23階でエレベーターを待っていた。扉が開き、母親がアリージ・アリちゃんを乗せた乳母車を先に扉の向こうに押し出したところ、エレベーターが到着しておらず、アリージちゃんは乳母車ごとシャフトに落下したという。通報を受けて駆け付けた救急隊員が、アリージちゃんを約8階分下の位置で止まっていたエレベーターの上で意識不明の状態で発見。その場で救命処置を施したが、搬送されたコニーアイランド病院で死亡が確認された。ニューヨーク市警察(NYPD)の発表によると、ショックを受けた母親も同病院に搬送されたという。
 事故が起きた同アパートには、昨年1月からエレベーターが正常に動作していないなどの苦情が多数寄せられていたことがニューヨーク市の発表によって判明した。また、現在エレベーターのほかにも、このアパートでは50件もの建築基準法違反が見つかっているという。
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