16日付のニューヨーク・ポストによると、今年上半期におけるニューヨーク市の公園での犯罪件数が、急上昇していたことが分かった。
今年1~6月までの間に市内の公園で起きた犯罪件数は、昨年同時期比で39%増加し、約460件。そのうち強盗事件は36%増の156件、暴行事件は24%増の94件だった。特に窃盗事件の増加が顕著で、67%増の194件だった。
また、4~6月までの第2四半期の犯罪件数だけでみると、昨年から44%上昇し、強盗事件は58%も増えていた。一方、強姦事件は8件から6件に、また殺人事件は3件から1件に減少していた。
犯罪発生件数が最も多かった公園は、クイーンズ区のフラッシング・メドウズ=コロナ・パークで、重窃盗が25件、強盗が3件、重暴行および強盗がそれぞれ1件ずつ起きている。NYC公園擁護団体のジェフリー・クロフト代表は、「公園での犯罪はまれで、犯罪率の上昇を『わずかな増加』と呼び、また『公園は世界で最も安全な場所である』と誇らしげに語る市の反応は、恥ずべきものである」と安全に警鐘を鳴らしている。