16日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク・シティ・マラソンを主催するニューヨーク・ロード・ランナーズ(NYRR)はこのほど、2017年春からドーピング検査対象を主要なアマチュア大会にも広げる計画を明らかにした。
NYRRは、プロのランナーが参加する大会では、10年以上前からドーピング検査を実施している。検査にかかる10万ドル(約1040万円)の費用を、今後は2倍に増やす予定だ。陽性反応が出た選手は出場資格停止、記録やメダルの剥奪、さらには追放処分が科せられる。またNYRRは、地元で行われるレースに年間約13万ドル(約1350万円)の賞金を出しており、陽性反応が出た選手はこれの獲得資格も失う。イベント実行責任者のピーター・シアッシア氏は「主要な大会で、特にトップの成績を出すアマチュア選手への検査を強化する」と説明。その狙いとして「薬物使用の弊害に広く喚起を促し、マラソン大会の公平さを確保する」とも述べている。
この計画が実施された場合、選手は参加申し込み時に検査の同意書を提出し、陽性反応が出た場合は、不服申し立てをすることができる。また、禁止薬物が医薬品に含まれていた場合は、例外と認められる。