イラン大統領、顧問殺害で警告

01/20/2024

　【テヘラン、ワシントン共同】イランのライシ大統領は20日、シリアの首都ダマスカスへの空爆でイラン革命防衛隊の軍事顧問が死亡したことを巡り、イスラエルの仕業だとして報復を警告する声明を発表した。「卑劣なテロ」だと非難し、座視するわけにはいかないと強調した。イラン国営メディアによると、革命防衛隊は軍事顧問5人が死亡したと発表した。

　イスラエルは空爆について発表していない。親イラン武装組織によるイスラエルや中東駐留米軍への攻撃が激化するのは必至だ。ロイター通信によると、イラクのアサド空軍基地に20日攻撃があり、米兵とイラク治安部隊の要員が負傷した。弾道ミサイルかロケット弾とみられ、関係者はイラク国内から発射されたとの見方を示した。

　米中央軍は20日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の対艦ミサイルを現地時間同日未明に空爆したと発表した。フーシ派はアデン湾や紅海で商船などを相次ぎ攻撃している。中央軍は「国際水域における米艦船と商船の安全を図るための措置だ」と説明した。