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共同通信
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能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市と能登町の中学生計約140人が21日、金沢市の施設への集団避難を始めた。いずれも22日に全小中学校が再開するが、整った環境での学習機会確保を求める保護者の意向を踏まえた。中学生が集団避難する自治体は17日に始めた輪島市を含め計3市町となる。
珠洲市によると、4校の中学生199人のうち103人が集団避難することになった。市立の全11小中学校のうち9校は既に始まり、休校中の2校も22日に再開する。
泉谷満寿裕市長は20日、記者団の取材に「学校は再開しているので帰ってきても構わない。安心してもらえるよう、断水解消や応急仮設住宅の建設を迅速に進めたい」と話した。
能登町では、4校の中学生247人のうち40人の保護者が集団避難を希望。珠洲市の中学生と同じ金沢市の施設にバスなどで向かう。22日に町立の全9小中学校が再開予定としている。
今回の地震では既に輪島市の中学生約250人が同県白山市の2施設に集団避難した。