17日付のNBCニューヨークによると、大手ディスカウント小売チェーンのターゲットが、ハロウィーン用のピエロのマスクや衣装の販売を一部中止するという。
全米では、不気味なピエロの格好をした不審者が出没して、人々を不安に陥れる事件が続発している。そのため、同チェーンはこうした商品を店頭から引き上げることを決定。ウェブサイトでは、ピエロのコスチュームは販売しているが、「不気味な」類を除外した。
これに対し、「こんなことで商品を引き上げていては、買うものがなくなる」と不満に思う消費者もいるという。また、ピエロのコスチュームを販売する別の店の店長は、「使用する人が時と場所を選べば問題ないはず」と批判する。
不気味なピエロ騒動はなくなる気配がなく、先週ニューヨーク市では、ピエロ姿の男(53)が、16歳の少年をマンハッタン区の地下鉄駅構内でナイフを使って脅した容疑で逮捕された。コネチカット州ニューヘイブン学校区では、ピエロのみならず、「恐怖感を与える」コスチュームは全て使用禁止となった。大手ファストフードチェーンのマクドナルドも、騒ぎが下火になるまでは、オリジナルキャラクターのピエロ、ロナルド・マクドナルドを店外に出さないという。