杉田水脈氏また差別投稿を正当化

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共同通信
記者会見する杉田水脈氏=15日、山口市

 自民党の杉田水脈衆院議員は、山口市内で21日までに行われた年頭記者会見で、アイヌや在日コリアンを侮辱した自身の非人道的な投稿に関し「差別するつもりは一切ない」と改めて正当化を図った。「どなたも傷ついていないのであれば謝罪する必要はないのではないか」とも述べ、謝罪表明が口先だけだったことをにおわせた。当事者らの間で「レイシズムをあおる挑発的な態度で看過できない」との批判が広がる。

 記者会見は15日。札幌、大阪の両法務局による人権侵犯認定が明るみに出た昨年9月以降、杉田氏が会見に臨むのは初めて。投稿は「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」といった文言が含まれるが、杉田氏は会見で自分に差別意識はないとの持論を展開。自身の人権感覚について「ごく一般の方々と同じだと自負している」と主張した。法務局から意見聴取されずに人権侵犯を認定されたとして「理不尽」だと訴えた。

 また「傷ついた方がいらっしゃるのであれば謝罪し削除すると申し上げた」と説明し、おわびも投稿削除も条件付きだったことを強調した。