18日付のNYマガジンによると、テロ組織に物質的支援を行った疑いで連邦検事局に起訴された男による法廷文書により同日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に参加していたニューヨーク市立大学の学生が、昨年11月に死亡していたことが明らかになった。
サミー・モハメド・エル・ゴアラニー=当時(24)=は2015年1月、マンハッタン区の大学に戻ると両親に伝えた後、シリアに入国してISISに参加した。
ゴアラニーのシリア行きを手助けしたとされる、同年8月起訴されたアリゾナ州のアハマド・モハメド・エル・ガマル被告は、自身の無罪を主張する裁判の中で、ゴアラニーが戦闘に参加し死亡したと供述した。
ゴアラニーの家族は昨年11月、「もしこれを読んでいるなら、僕は既に戦闘で命を落とし、神の元にいる。いつかわれわれは、神と悪魔によるこの戦争に勝利する」と記された手書きのメモを写した写真を受け取ったという。
ゴアラニーは、同被告が逮捕された1カ月後に、「シリアへは、ガマルを含む誰の力も借りずに自分の意志で来た」と語り、ISIS募集ネットワークの存在を隠すような動画を撮影してユーチューブに投稿していた。