20日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市の住宅復興事業課はこのほど、2012年に米東部を襲ったハリケーン・サンディにより被害を受けた数千軒の住宅の復旧工事を、年内に完了することが不可能であることを明らかにした。
ビル・デ・ブラシオ市長は昨年、復旧計画ビルト・イット・バックに申請登録された住宅の復旧工事を今年末までに完了するとしていたが、期日までに全ての工事が完了しないどころか、一部の住宅は年内に着工さえできないという。市長は、年末までに同計画に申請登録された住宅のうち90%以上の工事と、自己資金で修理を行った住宅所有者への払い戻しを開始すると述べたが、計画完了の新しい時期については明言を避けた。
登録された住宅のうち、一戸建て住宅の75%は年末までに工事が完了するが、そのほかの住宅では遅れる見通し。同計画は、連邦政府からの充分な資金により賄われる予定であったが、計画当初よりも予算が5億ドル(約520億円)上回ったため、市は税収でこの差額を埋めるという。
当初2万人いた申請者も、現在では半分以下に減り、最終的には8500人まで減少すると予測されている。