市長とNYPDが過失認める 統合失調症患者の射殺事件で

 19日付のニューヨーク・タイムズによると、精神障害を抱えるブロンクス区の黒人女性が18日、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官に射殺された事件を受け、ビル・デ・ブラシオ市長らはこの警官の過失を認めた。
 同午後6時ごろ、近隣の住民から同区パグスレー・アベニューのアパートに住むデボラ・ダナーさん(66)の様子がおかしいとの911通報を受け、現場に駆け付けたヒュー・ベリー元巡査部長は、口論の末、ダナーさんを射殺した。ダナーさんは、30年ほど前から統合失調症を患っており、警察への通報はこれまでにも幾度もあったという。
 NYPDでは精神障害を患う市民への対応手順を厳格に定めている。市長は「悲劇的で許されないこと」、ジェームス・オニール本部長は「われわれの過失だと明白」と認め、経緯を含めて徹底的に捜査すると述べた。
 元巡査部長は事件から6時間後、銃とバッジをはく奪され、現場職から事務職への転属処分を受けた。
 を綴った内容が、弁護士により公開されている。

Nick Allen

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