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共同通信
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能登半島地震による石川県の被災地は24日も、広い範囲で前日に続いて雪が降った。大粒の雪が吹きつけ視界が不十分な中、少しでも早く日常を取り戻してもらおうと、インフラの復旧や仮設住宅の建設に取り組む作業員の姿が見られた。
珠洲市では朝から電気の復旧工事が行われ、富山県から応援に来た10人ほどが高所作業車を使い、電線の切断部分などを修復した。作業員の坂下亮さん(34)は「雪の中で大変だが、『よかった』と喜んでくれる人がいる」と気を引き締めた。
避難所となっている同市立正院小学校には、100人ほどが身を寄せる。すぐそばの敷地では雪かきをしながら、仮設住宅の建設作業が進められた。避難している浜木満喜さん(76)は「近くに仮設住宅ができることはいいことだが、そこに住めるか分からない。復興までが程遠く感じる」と複雑な表情を見せた。
イチゴ園のビニールハウスで避難生活を送る同市の皆口幸寛さん(70)は「雪がひどくなりビニールハウスが埋もれないか心配だ」と語った。