24日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州検事総局はこのほど、州で犯罪に使用された銃の入手元データを分析した報告書を発表した。「密売を標的とした、ニューヨーク銃犯罪分析」では、州の法執行機関が2010~15年までに押収した、犯罪に使われた銃5万2915丁のうち4分の3に当たる3万4344丁の入手先が、銃規制が緩い他州から持ち込まれたものであることが分かった。
これらの拳銃の約90%が、複数の州を結ぶ高速道路95号線沿いにあるフロリダ、ジョージア、ノースカロライナ、ペンシルべニア、サウスカロライナ、バージニアの6州から持ち込まれていたという。同報告書は、銃規制が緩い州からどのように銃が持ち込まれるか、またそれらの州へ圧力をかける計画であること、連邦政府に対し厳格化された銃規制法の制定を求めることなどに焦点を当てている。同時に、市民がインターネットで閲覧できるシステムも導入される。
同局のエリック・シュナイダーマン検事総長は同日、「連邦政府や他州が常識的な措置を講じ、緩い法が州民の命を奪い続けることを阻止する時がきた」と発表した。