24日付のWNYCによると、コロンビア大学がマンハッタン区ウエストハーレムのマンハッタンビルでの17エーカーのキャンパス拡張に着手する。この計画は、地域住民の反対からここ数年中断されていたため、コミュニティーに配慮した諸策を取り入れることを約束して、再開にこぎつけた。
「デザインからして、コミュニティーを念頭に置いている」というのは、建築を担当したレンゾ・ピアノ氏。壁をガラス張りにし、広い歩道と公共の広場を設けており、「美観だけでなく、倫理観からも受け入れられるはず」と説明する。この拡張計画では、ビジネススクールの建物を含む6棟程度の新しいビル建設を予定している。
さらに同大学は、市の低家賃住宅基金に2千万ドル、ウエストハーレム・ピア公園の管理運営に1800万ドル、住宅関連の法的援助に400万ドルを寄付することを約束している。加えて、周囲の住民に対しスカラシップやインターンシップを用意するという。
まずは、脳科学研究所「ジェローム・L・グリーン科学センター」と6万平方フィートのギャラリーと劇場を併設した「レンフェスト・センター・フォー・アーツ」が2017年春にオープンする予定だ。