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共同通信
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トヨタ自動車グループの豊田自動織機は29日、フォークリフト用エンジンの排出ガス試験の不正問題で、自動車用エンジン3機種の出力試験でも法規違反が見つかったと発表した。フォークリフトや建設機械用でも不正が4機種から11機種に拡大した。トヨタは該当するエンジンを搭載する10車種の出荷を停止すると発表した。
国土交通省は環境性能などの基準適合性を確認するまでエンジンの出荷を停止し、リコールを検討するよう指示。愛知県碧南市の豊田自動織機の工場を30日に立ち入り検査する。経済産業省も原因究明と再発防止策の策定などを行い、速やかに報告するよう指導した。
不正が見つかった自動車用エンジンは、トヨタの「ランドクルーザー」や「ハイエース」「ハイラックス」など10車種のほか、日野自動車とマツダのそれぞれ1車種に搭載されている。
出力試験の際に、燃料の噴射量を調整して性能が良くなるよう見せていた。エンジンの出力性能が出荷基準値を満たしていることは確認しているという。