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共同通信
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自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治資金収支報告書の不記載などがあった議員から週内にも聴取を始める。森山裕総務会長を座長に据える体制を組む。安倍派議員らを対象とする。野党は実態解明のため、裏金を受領した議員リストの国会提出を要求している。自民内に裏金議員の党処分を求める声もあり、執行部は聴取を踏まえて対応を判断する。党関係者が30日、明らかにした。
岸田文雄首相は29日の衆参両院予算委員会の集中審議で各党から実態解明を求められ、党として全容を把握するため関係者を聴取する枠組みをつくると表明していた。
自民は政治資金規正法改正の与野党協議に向け、政治刷新本部内に実務者チームもつくる。
東京地検特捜部は19日に安倍派、二階派、岸田派の会計責任者らを立件。一方で安倍派の塩谷立座長ら派閥幹部については、共謀を認定するのは困難だとして立件を見送った。
安倍派は収支報告書の訂正を作業しており、31日以降に総務省へ提出する見通し。森山氏は訂正状況を踏まえて議員聴取を開始する意向だ。