スタンガンでBX区の男死亡 またも警察の行き過ぎた行為?

 3日付のニューヨーク・タイムズによると、ブロンクス区ペルハムベイで、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が取り押さえの際にスタンガンを使用した49歳の男が死亡していたことが2日、分かった。
 同午後5時半ごろ、同区のアパートで、ナイフを振り回している男がいるとの住民からの通報を受け、巡査部長を含む警官4人が現場に急行した。男は、ガラスビンを使って脅し、警官や住民に危害を加える恐れがあったため、巡査部長がスタンガンを2回使用して取り押さえた。その直後、男は動かなくなり救急蘇生を試みたが、搬送先の病院で死亡が確認された。男の名前を含む身元は、明らかにされていない。
 先月18日にも、同区で66歳の統合失調症を患う女性が野球のバットを振り回したために、警官に射殺される事件が起きたばかり。警察による行き過ぎた行為との批判が出ていた。
 今回の事件においても、精神障害者専門係官の到着を待つべきだったのではないかと、NYPD調査局が各関係者へ事情聴取を開始した。さらに、ニューヨーク州地方検事局も、「身柄の拘束時、持ち出した武器とこの男にどれほどの危険があったかはよく調べる必要がある」と述べた。
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