3日付のDNAインフォによると、ニューヨーク州議会のジェフ・クライン上院議員は同日、ニューヨーク市内の託児施設に関する調査結果を発表し、子どもに危険を及ぼす可能性のある違反行為が、多くの施設で保護者に開示されていない実態を明らかにした。
調査によると、2013~16年の間に市内の託児施設、計2244カ所で1万9493件に上る違反行為が指摘されており、その半数の施設では、重度の違反が見つかったという。最も違反数の多かったマンハッタン区のマイリトル・ランゲージスクールでは、昨年の1年間で計74件もの違反が指摘されていた。
違反行為の内容は、施設職員の犯罪履歴の確認が不充分だった、有害物質入り洗剤を清掃に使用する、職員数が足りず子どもの監視が満足にできていないなど、多岐にわたる。さらに、同議員はこうした違反行為が市の調べで指摘されていながら、保護者らには「違反はない」と虚偽の報告をしている点が悪質、と述べた。
州議会では既に市内の託児施設に対し、違反数などを記した報告書を出入り口に掲示するよう義務付ける法案が上下院を通過しており、州のアンドリュー・クオモ知事の承認を待つのみだという。