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共同通信
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バスやタクシーなどを運転できる「2種免許」の試験について、警察庁が、20言語に対応した問題例を全国の警察に2023年度中に配布することが3日、同庁への取材で分かった。試験問題は各都道府県警が作成するが、これまで日本語のものしかなかった。運転手不足に悩む業界団体からの要望を受けた対策の一環で、多言語化で外国人材にも間口を広げる狙い。
2種免許は、路線バスやタクシーなど旅客運送が目的の車を運転するために必要な免許。警察庁によると、22年末時点で、普通2種と大型2種の免許を持つ人は88万536人。外国籍は5189人で、わずか0.6%にとどまる。
20言語は中国語や韓国語、タガログ語などアジアが中心で、英語やポルトガル語、ペルシャ語も含まれる。
各都道府県警は、警察庁の問題例を参考に、独自に問題文を作成することになる。
2種免許の試験では、1種で出題される交通ルールなどに加え、ブレーキの点検など車両の安全確保に関するものも含まれる。技能面に関するものだけが問われ、接客対応などは範囲に含まれない。