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共同通信
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【ニューヨーク共同】2001年の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービルの現場でブッシュ大統領(当時)の隣に立ち、救助活動を象徴する存在となったボブ・ベックウィズさんが4日、ホスピスで死去した。がんを患っていた。91歳だった。AP通信が妻の話として伝えた。
テロ発生時、既に現役を引退していたが現場に駆け付け、ボランティアとして活動した。がれきに埋もれた消防車の上でブッシュ氏が国民を鼓舞する演説をした際、ヘルメット姿で寄り添った。ブッシュ氏は声明を発表し「彼の勇敢さは米国民の不屈の魂を体現していた。現場で隣にいてくれたことを誇りに思う」と振り返った。