群馬の追悼碑撤去「不当な暴挙」

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共同通信
群馬県立公園「群馬の森」の朝鮮人労働者の追悼碑(1月27日、上)。同県が行政代執行で撤去し更地となっていた(3日)

 北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、群馬県が高崎市の県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人労働者の追悼碑を2日までに撤去したことに関し「不当な暴挙だ」と報じた。「日本の強制連行、強制労働の犯罪は絶対に覆い隠すことはできない」として碑の復元を求めた。

 市民団体が県の許可を得て、太平洋戦争中の朝鮮人労働者を追悼するため2004年に設置。碑前での追悼式で参加者が「強制連行」と発言、設置の条件に反するとして不許可となった。

 朝鮮中央通信は、太平洋戦争中に群馬県の軍需工場や飛行場、発電所で数千人が強制的に働かされていたと主張。碑は「この20年間、歴史の教訓を伝える象徴になっていた」と伝えた。